きぬかけの路・御室御所

仁和寺(にんなじ)。御室にある真言宗御室派総本山。ご本尊は阿弥陀如来。開基第59代宇多天皇。世界遺産登録。

門跡寺院で出家後の宇多法皇が住したことから「御室御所」(おむろごしょ)と称され、明治期まで皇族が住職を務めていた格式高いお寺です。

金堂へ続く参道の紅葉は見事です。

 

この季節には宇多天皇を流祖とする御室流華道による恒例のいけばなを御殿内で鑑賞できます。

 

また、「御室八十八ヶ所霊場」と呼ばれる巡拝コースもあります。四国八十八ヶ所への巡拝が困難であったことから、仁和寺29世の御本願により四国霊場のお砂を持ち帰り、裏山に埋め、その上にお堂を建てたのが始まりです。約3kmにわたり札所が点在、弘法大師をお祀りしています。山道となりますが約2時間あれば参拝できます。

 

なお、金閣寺から龍安寺を経て、この仁和寺に通じる「きぬかけの路」は三つの世界遺産を巡ることができます。「きぬかけの路」は、宇多天皇が真夏に雪見をするために衣笠山(きぬがさ山、別名「きぬかけ山」)に絹を掛けたと伝えられる故事にちなみ命名された路です。