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六道さん

悲しくも暖かな幽霊話 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏

六道さんの名で親しまれ、お盆の精霊迎えに参詣するお寺として名高い六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)。
このお寺で縁のある京では著名な人物、小野篁(おののたかむら・802年~852年)卿。
嵯峨天皇に仕えた平安初期の官僚で不思議な賢人。子孫には小野小町もいます。


本堂裏手にある小野篁が冥土通いの入り口にしたという井戸があります。
(非公開ですが本堂横の木戸越しにのぞくことができます)
ここが冥土の入り口、出口は京の北西にある嵯峨釈迦堂(清涼寺)。

 

また、山門から八坂界隈に向かって歩いて行くと、右側に亡くなった若妻が子供を育てるために飴を買いに来たという、悲しくもあり、少し怖い、心温まる話、「幽霊子育飴」。お立ち寄りください。

 

六道さんの鐘楼「迎え鐘」の音が黄泉の国から多くの亡者を呼び寄せ、そして送り火で再び帰って行ったことでしょう。今年もまもなく京は盂蘭盆会(うらぼんえ)「8/7-8/10」を迎えます。(合掌)