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京の鬼門 比叡の方

京は平安京の時代からは四神(しじん)、東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武に守られている都。 でも、鬼門と呼ばれる弱点の方角があります。それが丑寅(うしとら)の「北東の方角」です。

 

鬼門の方角には比叡山が鎮座。そして各家の鬼門の方角には、ナンテンや柊を置きます。

 

御所の鬼門・北東角にも、「猿が辻」と名付けられている場所があります。ここの塀だけ直角ではなく凹んでいます。鬼門である北東の方角から、鬼がやってこないようにに、角(ツノ)を取っている訳です。この凹んだ塀の屋根下は、金網が張ってあり、その中には烏帽子をかぶり横向きに座った猿がいます。この猿、神事で使う御幣(ごへい)を持って鬼門を守っています。

この猿が夜な夜なぬけだしては通行人にいたずらするため、金網で封じ込めたと伝えられています。