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洛中『聚楽第』

節分の翌日、今日は『立春』、春のスタートです。

 

洛中には歴史がある分、多くの石碑もあります。古いものから新しいものまで様々な石碑に遭遇できます。

 

今回の石碑は『上杉景勝・直江兼続屋敷跡碑』。NHK大河ドラマ『天地人』を記念し、2009年に設置。

豊臣秀吉の聚楽城時代、全国の大名が聚楽城のそばに結集し屋敷を構えていました。二条城の上に位置する上京区黒門通一条上る西側の弾正町。地名の由来は、景勝の官位が弾正大弼(だんじょうおおひつ)だったことによります。

 

景勝は、豊臣政権の五大老の一人。上杉謙信公を家祖とする上杉家2代目で出羽米沢藩初代藩主。

一方、直江兼続は、『愛』の字の兜の前立を付け戦ったと伝わる景勝の右腕の名参謀。景勝は5歳年上で、両者は主従の関係というより兄弟のような仲で、謙信の下で『義』の精神を学び成長したと云われています。

兼続の墓は米沢の松岬神社、林泉寺、そして京都の臨済宗妙心寺北門にある隣華院。

 

この石碑から西には、佐々木酒造があります。洛中に現存する唯一の蔵元で俳優・佐々木蔵之介のご実家。軒下の杉玉も茶の色を濃くし、新酒『聚楽第』の熟成も増しています。