龍安寺の石庭と紅葉

龍安寺(りょうあんじ)。臨済宗妙心寺派の境外塔頭。山号、大雲山。ご本尊は釈迦如来、開基は細川勝元、開山は義天玄承。世界遺産登録。

 

石庭のお庭は塀に囲われた枯山水。15個の石が置かれ、どの角度から眺めても1個の石は隠れて見えないように作られていると云います。石庭の白砂は毎朝、雲水さんが手入れをしますが、目先を見て熊手で線を描くと上手く描けないそうで、遠くを見ながら心の中で描くと上手に波打つ線が引けるとのこと。「着眼大局、着手小局」、何事も目先の大事にとらわれすぎると上手く行かないようです。

 

そして拝観順路の最後の北東の角に徳川光圀(水戸黄門)の寄進と伝わる「蹲(つくばい)」のレプリカが置かれています。(本物は普段は非公開の茶室「蔵六庵」

 

「吾唯足知」(われただたるをしる)の4文字が丸い石に刻印。

 

    吾

  知 口 唯

    足

 

「贅沢を考えず、不平不満を持たず、今あるもので満ち足りていることを知る」

 

これが幸福の鍵と説かれます。また、苦があるときは南無阿弥陀仏(阿弥陀さまにお任せします)と合掌と云うことでしょう。

 

心静めてお庭を眺めた後は、たまには坊主の説教に耳を傾けるのもお楽しみの一つ。

手前から5+2+3+2+3=15個の大小の石を配置、左の石がアングルから欠け残念!
手前から5+2+3+2+3=15個の大小の石を配置、左の石がアングルから欠け残念!