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三寺由来の等持院の紅葉

等持院。臨済宗天龍寺派のお寺。山号は万年山。暦応四年(1341年)の頃、足利尊氏将軍が天龍寺の夢慈国師に依頼し、衣笠山の南麓に創建されたのが始まりです。

 

禅宗十刹の筆頭寺院で足利将軍家歴代の菩提所にもなっています。応仁の乱などの戦乱に見舞われましたが、豊太閤は秀頼に建て直させたほど、この寺を重んじられたと伝えられています。


等持院の名の由来は、一寺を建てて三寺に当てるべく、「寺」の字を三つよせて名付けたと云われる志の高いお寺「等持寺」です。

 

等持院の渡り廊下の正面に禅の象徴、達磨大師が睨みを利かせています。この絵を描かれたのが、元・天龍寺派管長、関牧翁老師ですが、天龍寺にも同様な絵があります。

天龍寺の絵は、関牧翁老師の弟子・平田精耕老師(前・天龍寺派管長)の筆によるものです。
いずれも高僧でしたが、威圧感は、等持院の絵の方があるかと思っています。

関牧翁老師の至言 「よく死ぬには一日一日をよく生きること」だそうです。もちろん過労死ではありません。


今秋の紅葉スポットとして、お奨めの一つです。