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廬山寺の秋

廬山寺(ろざんじ)。京都御苑(御所)の東側、梨の木神社に隣接した場所にあります。
938年比叡山座主の元三大師(お正月3日に他界)・良源さんが船岡山に開き、応仁の乱などの変遷を経て、1573年年に紫式部邸宅跡の現在地に移転。この地はもともとは紫式部の邸宅跡で、源氏物語をはじめとする著書がここで書かれた伝えられています。

なお、船岡山の麓にあります西陣には廬山寺の地名も残り、小さな神社と碑が立っています。


現在の蘆山寺の本堂などは仙洞御所から移されたもので、源氏の庭は昭和の名庭です。一面の白砂に設けられた苔地のたおやかな曲線が優しい平庭の枯山水。

可憐な桔梗は6月中旬~9月中旬頃まで。

 

また、開山の元三大師(がんざんだいし)・良源さまは、第18代天台座主であり、比叡山延暦寺の中興の祖として有名です。元旦三日に亡くなられたのでこの名前で呼ばれています。
「厄除け大師」など独特の信仰を集め今日に至っていますが、コロナ退散の守り札になりそうです。京の民家ではこのお札が軒先に貼れています。

 

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●廬山寺
●天台宗系単立寺・天台圓淨宗の本山
●開山 元三大師
●開創 6世紀末頃 
●ご本尊 釈迦如来さま

●寺歴 比叡山延暦寺の中興の祖である良源(元三大師、慈恵大師)により、天慶元年(938年)、平安京の北にある船岡山の南麓に與願金剛院が創建。天正年間に現在地に移転。

比叡山 大三元 厄除け大師

大三元 厄除け大師  コロナ様ウィルス退散