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禅寺庭の秋

天龍寺と等持院の池のお庭。

この二つのお寺の開基(創立者)は足利尊氏、開山(初代住職)は夢窓疎石です。

 

また、夢窓疎石さまは、当時「七朝帝師」(※)で天下を睥睨(ヘイゲイ)するほど高貴で偉い高僧だったようです。

 

さて、ここに逸話があります。

絢爛豪華なお召し物をされた夢窓疎石さまが、ふいに同じ臨済宗の妙心寺に立ち寄られたそうです。

一方、妙心寺の開山は関山慧玄(無相大師)さまで清貧(清く貧しく)思想の持主です。

 

饅頭一個を器がないので紙に載せ、そして自らが茶摘みしたお茶でご接待したとか。

たかが饅頭一個ですが、関山さまからしたら最高の”おもてなし”です。

大本山に帰られた夢窓疎石さまは、弟子たちに「もうわしの禅は滅びた」「関山慧玄にすべて奪われた」と語り悟ったそうです。

どちらもあっぱれな感がある禅僧(高僧)であったかを容易に想像できる逸話と思います。

 

ここにきて禅寺のお庭の秋が色づき始めました。

 

※)七人の天皇から国師号を所与。死後も四人の天皇から国師号を所与、弟子達もとても優秀だったと云われています。

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●天龍寺:臨済宗天龍寺派の大本山、等持院:臨済宗天龍寺派、足利氏の菩提寺(尊氏墓所)としても知られる。

●ご本尊:本尊は釈迦三尊(天龍寺)、釈迦牟尼仏等持院)