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日本乗馬発祥の神社

上賀茂神社の一の鳥居を入って右手に見える大きなしだれ桜のうち、北側にあるのが「御所桜」です。孝明天皇が京都御所から御下賜されたしだれ桜。樹齢は140〜170年程度の老木。孝明天皇は明治天皇の父親になります。


 ここは神話の時代に、ご神託に基づいて馬に乗ってご祭神である「賀茂別雷大神」のご降臨を願った事から”日本乗馬発祥の地”と言われ、現在も神山号(こうやまごう)と呼ばれる神馬がいます。
5月には賀茂競馬(かもくらべうま)、9月に下鴨神社と隔年開催される賀茂の馬祭りなど、馬にまつわる神事も多く残されています。また、馬の形をした「お馬みくじ」もあります。


この神社を深く信仰する京の会社に「SCREENホールディングス(株)」があります。同社は印刷機器や半導体、液晶製造機器などエレクトロニクス(雷)分野で世界的にも著名ですが、この会社の名誉会長は馬を愛する方としても有名で、現役時代には馬の写真も会社に飾り、日夜、崇拝していたとのこと。


また、上賀茂神社に来たら、神馬堂のやきもち「葵餅」をお土産にしましょう。その美味しさに食べた人は皆、口を揃え、こう言ってしまうのです。
「うま~・・・~ッ!」

 

例年、フタバアオイの葉を飾った平安装束姿の行列が京都御苑から下鴨神社、上賀茂神社までの約8キロを巡行する賀茂祭(通称「葵祭」)、この5月15日の行列は中止、祭りのヒロイン斎王代も今年は選出しないとのことです。とても残念です。

 

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賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。通称は上賀茂神社。

賀茂御祖神社(下鴨神社)とともに賀茂神社(賀茂社)と総称されます。
ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の一つとして登録。